“五感を育てましょう”
“五感の刺激が大切です”
ということをよく耳にするけど、どうやって五感を発達させたら良いの?
ベビーマッサージ教室・キッズコーチング〜さくらんぼ〜の小倉圭子です。
幼稚園の先生を長年していた私ですが、我が子の子育ての難しさに悩み、キッズコーチングと出会いました。
ベビーマッサージ講師としてもキッズコーチング講師としても共通して言えることは赤ちゃんの時期は「五感を育てることが大切である」ということです。
この記事では、
「なぜ五感を育てることが大切なのか」
「どんなことを気をつければ五感が育っていくのか」
今すぐに始められるポイントをお伝えします!
五感とは何?
五感とは、外界を感知するための5つの感覚で視覚、聴覚、触覚、味覚、嗅覚をさします。
五感を刺激することで、脳が発達し、人間らしく成長していくことができるようになります。
赤ちゃんの脳細胞の数は大人とほとんど同じなのですが、神経細胞(ニューロン)はまだ繋がっていない状態です。神経細胞が繋がっていく時に”シナプス”という接続点を作っていきます。
シナプスが増えて繋がっていくことで、脳の機能が高まり、記憶力、学習力といった人間に不可欠な能力を高めることができます。
そのシナプスを増やすには五感の刺激が必要なのです。
五感を刺激した信号によって神経細胞が繋がっていき、脳の機能が高まる
五感を育てる方法とは
まずは赤ちゃんが安心できるようにしましょう。
安心した毎日の生活で心をたっぷり満たすことで、五感がイキイキと発達していく準備ができます。それは心や脳が育つ土台となります。
例)授乳時のとき
- あたたかい手で抱っこ(触覚)→気持ちイイナ〜
- 優しく笑顔で見つめる(視覚)→嬉しいナ〜
- お名前を呼んだり、「おっぱい飲もうね」など話しかける(聴覚)→楽しみだナ〜
- ママのおっぱいの匂いをかぐ(嗅覚)→おいしそうだナ〜
- おっぱいを飲む(味覚)おいしいナ〜 など
では、赤ちゃんの五感を刺激して五感を発達させるにはどうしたら良いでしょうか?
1、視覚
生後2ヶ月を過ぎると赤ちゃんは次第に動くものを目で追ったり、抱っこしてくれてる人の違いをなんとなく感じることができるようになります。
視覚を刺激するには、色のはっきりしたカラフルなおもちゃで遊ばせたり、はっきりした形や色合いの絵本を読み聞かせると良いですね。
赤ちゃんが興味を示したおもちゃや絵本で繰り返しあそびましょう。
また、お出かけをしたり、お散歩をしていろいろなところの景色を見て、自然に触れることも視覚の刺激になります。
2、聴覚
赤ちゃんが1番初めに発達するのが聴覚です。お腹にいる時から聞こえていて、お母さんやお父さんの声を聞き分けられたりもします。
起きている時はたくさん話しかけたり、歌を歌ったりしてあげることが聴覚の刺激になります。
お歌についてはこちらの記事をぜひご覧ください♫
ポジティブな話しかけをゆっくり抑揚をつけてすることで脳を心地よく刺激することが出来ます。愛情たっぷりお名前を呼んだり「大好き」「かわいいね」などたくさん話しかけてあげましょう。
3、触覚
触覚を刺激することで、情緒が安定したり、心と身体と脳の発達を促します。
触覚を刺激するには抱っこやスキンシップが大切です。
ふれる なでる さする ツンツンする
くるくるする こちょこちょする もみもみする
など様々なふれ方ができるベビーマッサージは触覚を刺激するのに最適なのです。
4、味覚
赤ちゃんは、何でも口に入れようとします。それは口でどんな感触か、どんな味か、どんな硬さかを確かめているのです。本能で五感を刺激する術を知っているのです。
離乳食時期にはいろんな味の食べ物を味わうことも味覚の刺激になります。
5.嗅覚
嗅覚は直接匂いを感じさせてあげることが刺激になりますが、
まずはママやパパが「甘い匂いがするね」、おむつを替える時に「臭いね」など、
匂いを意識できるような言葉をかけてあげると良いですね。
このように日常生活の中のちょっとしたことを気にしてあげるだけで、赤ちゃんの五感はしっかりと育っていきます。
まずは気負わずに赤ちゃんとの日々の生活の中で少しだけ意識してみて下さいね。
そして、歌いながら、話しかけながらベビーマッサージをすることで、視覚、聴覚、触覚、嗅覚と4つ同時に刺激を与えることができます。
視覚→ママの表情を見る
聴覚→歌や声を聞く
触覚→赤ちゃんの身体に触れる
嗅覚→ママの匂いをかぐ
また、ベビーマッサージの後で飲むおっぱいの味で味覚の刺激にもなります。
ベビーマッサージをする時は、赤ちゃんとアイコンタクトを取りながら優しく微笑みかけましょう。
そして話しかけたり、歌いながらベビーマッサージをすることで五感を刺激して、脳の発達だけでなく、「愛されている」という安心感から人格形成にも良い影響を与えていけることと思います。