- 赤ちゃんともっとふれあいたい。
- 赤ちゃんに何かしてあげたい。
そう思ってベビーマッサージに興味を持たれるママは多いですね。
マタニティの時から、我が子にやってあげたいと出産前にやり方を練習(イメージトレーニング)する方もいます。
でも多くのママは赤ちゃんのお世話に慣れてきて、少し生活にゆとりが出来た頃、このように感じてベビーマッサージを始めるのではないでしょうか?
- もっと赤ちゃんと楽しく過ごしたい
- 毎日同じ事の繰り返しなので変化をつけたい
- 赤ちゃんとの生活をもっと充実させたい
ベビーマッサージのお教室に行ったり、本を見たり、動画を見たり、今は直ぐにやり方を調べることが出来ますね。
早速赤ちゃんがご機嫌な時、優しく触れてみる。
赤ちゃんが気持ち良さそうな表情をしたり、嬉しそうだと、可愛いなぁと愛おしさが倍増します。
ところがベビーマッサージ(赤ちゃんとのふれあい)がなんだか上手くいかない、上手くいっていないと感じるママから多く相談をいただきます。
ベビーマッサージが上手く出来ないと感じる理由はいくつかあります。
- ベビーマッサージしようとしたら赤ちゃんが動いて上手く出来なかった
- ベビーマッサージをしている時、赤ちゃんが気持ち良いのかわからない
- ベビーマッサージのタイミングで泣かれてしまう
- いろいろやってあげたいのに、いつもワンパターンになってしまう
など上手く出来なくてやめてしまったという話をよく聞きます。我が子は『ベビーマッサージ嫌いなのかもしれない』と思われるママもいました。
私は『ベビーマッサージをするのが下手だ』と思うママもいます。
ではどうすれば良いのか。
先ず赤ちゃんの気持ちになってみましょう。そしてちょっとしたコツ、ポイントを押さえたら赤ちゃんもママもお互いが楽しいベビーマッサージ(ふれあい)時間になりますよ。
心と体の成長に合わせたベビーマッサージ
生まれたばかりの赤ちゃん(新生児期)
赤ちゃんも新しい環境(お腹の中の水中生活から外の大気の世界)に慣れていません。
寝る、飲む、出す、泣く事を繰り返しながら一生懸命適応していきます。そんな時は無理にベビーマッサージをしなくても良いのです。
- ねんねがしやすいように静かに背中をトントンしたり、おててをチョンチョンチョンチョン
- ミルクのタイミングでお口まわりをツンツンと刺激してあげる
- うんちを促すようにお尻やお腹を優しくクルクル
- 抱っこでゆ〜らゆ〜ら
などなど。
頑張っている赤ちゃんの後押しをするつもりで、ふれるのも素敵なベビーマッサージです。
本格的なベビーマッサージの予行練習ですから、焦らず慌てず、無理なく出来る時にやりましょう。
この時期はママの体を回復する事もとても大切。無理は禁物です。
そしてパパは積極的に赤ちゃんにふれましょう。父性がより育まれます。
ママの心臓の鼓動テンポで行うと赤ちゃんは安心して眠りやすくなります。
首が据わってきた頃から寝返り前の赤ちゃん
ママ達に聞くと『1番ベビーマッサージがやりやすい』と言われる時期です。
ママやパパの顔を近づけて笑顔で「ベビーマッサージしようね」「いい子いい子だね」「気持ちいいね」と話しかけながら行い、少しずつベビーマッサージの楽しさに気づかせてあげましょう。
まだベビーマッサージに慣れていないので、出来るところだけ、やりやすい所だけ、赤ちゃんが嫌がらない所だけ行いましょう。
当たり前のようですが、この出来るところだけ、やりやすい所だけ、嫌がらない所だけというのがポイントなんです。
ベビーマッサージが上手く出来ないというママの様子を見てみると、「さあ、ベビーマッサージするよ」と、気合いを入れ過ぎていたり、バスタオルを用意して、着替えを用意して、オイルやクリームを用意して、、、と準備段階で疲れてしまった方もいます。
ベビーマッサージは洋服の上からでもできます。その場合、準備するのは優しく温かい手だけです!
仰向けに寝かせると嫌がる、触ろうとしたら愚図る場合、抱っこのまま行うと良いですね。
- 添い寝しながら頭を優しく、くるくるくる
- おててを包み込んでニギニギ、グーパッ
- ねんね前のお胸にハート、お腹にのの字
赤ちゃんの様子を見ながら、ゆったりと繰り返しましょう。
ママやパパがやりやすい所は、赤ちゃんにとっても心地よい所。
少しずつ回数を増やしたり、長くしていきます。
赤ちゃんが疲れないように、長くても10分位にしましょう。
コツは「あたまをクルクル、いい子だね」「おててをもみもみ、ぎゅーっぱ」「ハートハートお胸にハート」などなど擬音をいれた語りかけやお歌に合わせたり、「○○ちゃん大好き好き好き」「○○ちゃんのあんよ」などなどお名前を呼びながら行う事。
声のトーンを変えたり、リズムをつけると楽しいですね。
この辺りはうたべびま®でも取り入れています。
赤ちゃんがベビーマッサージの気分じゃ無い時はやらない。
ママの気分が乗らない時はやめる事も大切。
30秒ベビーマッサージなど、短い時間でも大丈夫です。
赤ちゃんが慣れてきたり、ごろんと仰向けねんねのときは、たっぷりやってあげましょう。(長くても15分くらい)
寝返り、ずり這い、ハイハイ、つかまり立ち、あんよの赤ちゃん
とにかく動きたい時期。寝返りで視野が広がり、ずり這い、ハイハイで移動ができるようになります。
赤ちゃんは最初から上手く体を動かしたり、コントロールが出来ないので、動きを少し助けてあげるベビーマッサージが良いですね。
- 脇腹を支えて左右にプルプル
- 腰を支えて左右にゆーらゆーら
- 手足の屈伸1・2・1・2
- おててバンザーイ、キラキラキラ
などなど、大きな動きを入れてみましょう。
何より、赤ちゃんの動きに合わせるのがコツです。
寝返りでうつ伏せなら背中やお尻、肩、足の裏など、仰向けならお胸やお腹、ほっぺ、おててなど、見えている所を撫でてあげます。
一緒にずり這いやハイハイを楽しみながらのふれあい、そして沢山動いた後のベビーマッサージは、赤ちゃんにとってもママにとっても無理なく行えますよ。
つかまり立ち、あんよをしている時の赤ちゃんは、その事に夢中です。
そんな時は見守る、応援するベビーマッサージも大切です。
肌と肌と触れ合わなくても、ベビーマッサージ?そう、温かく見守る、よーく見る、注意深く見る、優しく見る、応援して見守る、心と目と言葉でふれあうのも、素敵だと私は思います。
沢山動いたら、休める、ケアするベビーマッサージが良いですね。
赤ちゃんの動きを注意深くよーく見たので、どこを使っているか、どこが疲れているか、左右差がないか、バランスが取れているか、無理な体の使い方はしていないか、昨日と比べてどうか、、、沢山気づきがあると思います。
気づいた所を休めてケアしてあげましょう。
『ハイハイできたね』『たくさん歩いたね』『トコトコ楽しかったね』など、1日を振り返る言葉をかける事は、赤ちゃんの脳の成長には勿論、ママにとっても1日の振り返りにもなりますね。
- 股関節をゆっくり、ぐーるぐーる
- 足裏もみもみ
- 首から肩、背中をシューと撫で下ろす
- 手首くるくる
などなど。
お風呂上がりや寝る前に行うと、いつの間にか習慣になる方もいます。5分で眠る子どももいます。
それぞれのペースで行いましょう。
裸ん坊になっているお風呂上がりなら、クリームやオイルを使っても保湿効果が期待できますね。
次回はイヤイヤ期と言われるチャレンジ期の子ども、幼児期後半から学童期の子ども思春期を迎えた子どもとのキッズマッサージ、親子のふれあい、についてお伝えします。