「わらべうた」について、どんなイメージをお持ちですか?
- 昔の歌
- おじいちゃん、おばあちゃんの歌
- よくわからない
- 情操教育によいと見直されている
- 赤ちゃんのための歌
- ほのぼのしている
- 子どものうた
- お手玉とか やりながらうたう
これまで、保育士や幼稚園教諭を目指す学生さん、子育て中のママやパパ、ベビーマッサージやベビーダンス、ベビーヨガの先生、保育補助員を目指す方々、10代から80代の方まで2000人以上の方に伺ってきた中で、多かった答えです。
知っている【わらべうた】はありますか?と聞くと
- 「よくわからない」
- 「どんぐりころころ⁈」
- 「ぞうさん⁈」
- 「ちゅうりっぷ⁈」
- 「春がきたは わらべうたかな⁈」
とおっしゃる方がいました。
多くの方は童謡、手遊びうたとの違いがわからなかったり、わらべうたで遊んだ記憶がなかったり、身近にわらべうたが無かった方がほとんどです。
では、【わらべうた】とは何なのか。
簡単に言うと
- 子ども達の遊びや生活の中から自然発生的に生まれ、口伝えで歌い継がれてきた歌
- 大人が子どもために作ったのが童謡
となります。
歴史や種類など、興味ある方は調べてみると面白いですよ。
例えば
♪なべなべそこぬけ
♪いもむしごろごろ
♪ちょちちょちあわわ
♪かごめかごめ
♪あんたがたどこさ
♪ずいずいずっころばし
♪はないちもんめ
♪だるまさん だるまさん
などは、ご存知の方も多いのではないでしょうか?
因みに上記の「♪どんぐりころころ、♪ぞうさん、♪ちゅうりっぷ」は童謡。
「♪春がきた、♪こいのぼり、♪うみ」は、唱歌です。
【わらべうた】の特徴
多くは、子どもの遊びや生活の中から生まれました。
例えば「♪かえるがなくから か〜えろ〜」または「♪カラスがなくから か〜えろ〜」などは、外で遊んだ後、夕方になり暗くならないうちに帰りましょう。の意味があります。
また口伝えで歌い継がれてきたので、歌詞やリズム、節(メロディ)が、地域や年代により微妙に違うものもあります。
例えば「♪いっぽんばし こちょこちょ」は、その後に続く歌詞がいろいろあります。
*つねって たたいて かいだんのぼって こーちょこちょ
*すべって たたいて つーねって かいだんのぼって こちょこちょこちょ〜
などなど、どれも間違いではありません。
とても短く音域が狭い(語りに近い)曲が多いので、誰が歌っても音痴になることはありません。(笑)
多少歌詞が違っても、節が違っても大丈夫。
同じ歌で、赤ちゃんから小さな子ども、小学生、大人まで一緒に遊べます。
【わらべうた】の遊び方
今回は皆さんご存知の 《なべなべそこぬけ》で遊んでみましょう♫
2人向かい合い、両手を繋いで左右にゆらゆら、最後は手を離さず、くるりとくぐって背中合わせになる遊びです。(2回目は、背中合わせでゆらゆらから、くるりとくぐって元の向かい合わせに戻ります。)
ねんねの赤ちゃんと遊んでみましょう。
赤ちゃんのおめめを見て、優しく歌いながらスキンシップを楽しみます。
赤ちゃんはまだ出来ないので、遊びをアレンジします。
♪なべなべそこぬけ そこがぬけたら トントントン
と歌詞を変えてみましょう。
ねんねの赤ちゃんの両手を優しく繋ぎます。
お歌に合わせてゆらゆらします。
「トントントン」の時に両手を合わせます。
「トントントン」を「トーントン」や「トトトントン」と変ええてみましょう。
お歌に合わせることで、リズムを楽しめます。
♪なべなべそこぬけ そこがぬけたら こちょこちょこちょ
と歌詞を変えて「こちょこちょこちょ」の所でほっぺやお腹、手のひらや足裏を優しくくすぐっても、楽しいですね。
こちょこちょを楽しむコツは、くすぐる人が楽しく笑顔で行うことです。
慣れてきたら「そこがぬけたら〜〜、、、こちょこちょこちょ〜」と、少し間を開けると、いつ「こちょこちょ」くるかな?と期待します。
♪なべなべそこぬけ そこがぬけたら ごろりんこ
これは、寝返りサポート遊びになります。寝返りの兆候(下半身をひねろうとする、体を横向きにしたまましばらく保てるなど)が見られたら「ごろりんこ」で足とお尻を少し押してあげます。
一度に寝返りさせようとせずに、赤ちゃんが楽しく体を動かしてみたくなるようにします。決して無理には行わないでくださいね。自分で下半身をひねることができるようになったら背中と肩を「ごろりんこ」で少し押してあげます。
首が据わっていない赤ちゃんはまだ寝がえり準備ができていません。体をゆらゆらして遊びましょう。
お座りができるようになった赤ちゃんと遊んでみましょう。
同じお歌でもお座りができるようになると、やってもらうだけではなく、時には真似してやってみたくなります。
♪なべなべそこぬけ そこがぬけたら パチパチパチ
お座りのまま向かい合い、両手を繋いでゆらゆらします。「パチパチパチ」の所で手を離して拍手して見せます。
手を離したがらない時は、無理に振りほどかずに手を繋いだまま行いましょう。赤ちゃんから手を離したくなるタイミングがあります。そのタイミングを大切にしましょう。
♪なべなべそこぬけ そこがぬけたら おなかポンポン
「おなかポンポン」で、自分のお腹を触ります。「おはなツンツン」「ほっぺクルクル」「あたまナデナデ」など体のいろいろな部位を自分で触ります。
触ってあげてふれあい遊びを楽しんだり、ママやパパが自分のお腹や頭など触るのを見て、真似っこしたり、大きくなっても楽しく遊べます。2歳、3歳になってきたら、お互いに触り合ったりしても楽しいですね。
2人で手をつないでくぐる遊びの《なべなべそこぬけ》は、2人で協力しないと上手にくぐって背中合わせになれません。お互いが自分勝手にやると、手が離れてしまったり、こんがらってしまいます。
遊びながら相手に合わせたり、協力したりする協調性や、タイミングを合わせるリズム感が養われるだけでなく、優しい心諦めない心も育まれます。
2人で出来るようになったら3人や4人、もっと大勢での《なべなべそこぬけ》も挑戦してみましょう!
皆んなでできたら、大人も子どももニコニコ達成感が味わえますよ。